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Shige's Photo Diaryに登場する曲を中心に音楽についての四方山話を綴ります


by shigepianoman2

Mandy

歌の贈りもの~ベスト・オブ・バリー・マニロウ

バリー・マニロウ / BMG JAPAN



中学、高校の頃はよくラジオを聴いてました。その頃は洋楽ヒット曲のトップ10を紹介するなんて番組をよくやってました。そんな番組でもよく登場していたのが、バリー・マニロウ(Barry Manilow)でした。バリー・マニロウはシナトラを継ぐとも言われたアメリカのポピュラー音楽の歌手。タキシードを着て、手を大きく広げて歌うなんていう感じのアメリカンエンターテイメントそのもので、中学生、高校生が聴くタイプのい音楽ではないのですが、そんなアメリカンな明るさが好きでこっそり聞いてました(笑)。みなさんもコパカバーナなんて憶えていらっしゃるのではありませんか。彼はエンターテーナーというよりは、総合音楽家ともいうべき人で、ジュリアード音楽院卒業でピアノも弾き、プロデュースもするという才能にあふれた人です。ベット・ミドラー、ディオンヌ・ワーウィック、ローズマリー・クルーニーなどのアルバムをプロデュースしたとか、ミュージカルや映画のために曲を書いたとか、多彩な音楽活動を行っています。

Wikipediaによると、「2007年4月現在、全世界で通算7,500万枚以上のセールスを記録。1978年には5枚のアルバムがベストセラーとなった。この記録はフランク・シナトラとジョニー・マティスの記録に匹敵する。シングルがビルボードトップ100にランクインし、アルバムの売り上げが200万枚を記録し、ラジオ&レコーズのナンバー1アダルト・コンテンポラリー・アーティストと呼ばれ、3年連続でアメリカン・ミュージック・アウォーズのFavoritePop/Rock Male Artistを受賞した。」などという輝かしい経歴の持ち主でもあります。

さて、今日ご紹介するのは彼の歌の中でも僕のいちばん好きな曲、Mandyです。彼の初めての大ヒット曲で全米No.1を獲得しました。↑のアルバムはベスト版です。


僕は一生忘れない
雨に凍えるような日々を

窓越しに人の影や顔をながめ
夜には目を涙に濡らし
そして夜が朝になり、次の日がやってくる
幸せそうな人々が通り過ぎて
そんな彼らの目をみると
僕は思い出す

どうして気付かなかったんだろう
君がいたから幸せだったのに

君は無償の愛を僕にくれた
でも僕は君を去らせてしまった
君はキスをして震える僕を癒してくれたのに
マンディ、もどってきてくれよ


最初の数節は情景が浮かんでくるようですね。イメージとしてはグレイ。灰色のむなしい日々が淡々と綴られます。

YouTubeの映像をアップしておきます。なんと歌詞付きです(笑)。



そうそう、彼の記事はこちらにもアップしてました(Can't smile without you)。そちらもあわせてどうぞ。



The night goes into morning, just another day
another dayは通常他日とか, 後日とかの意味ですが、ここでは彼女のいないむなしい日々がただ過ぎていく、ただなんの意味もない次の日がやってくるという意味が込められています。

I never realized how happy you made me
いやあ、そうなんですよね。恋してる最中は気付かないで、後悔ばかり・・・ん?訳の解説じゃなかったっけ(笑)。

You came and you gave without taking
giveとtakeはよく対比して用いられますね。ギブアンドテイクなんてよく使います。本当に人を愛するということは、その人から何かもらうなどと考えずに、与えることなのでしょう。「君は人からもらうことなしに(without taking)、与えてくれた」=「君は無償の愛を僕にくれた」としました。takeを教科書的に「とる」などと訳したら野暮ですね。

You kissed me and stopped me from shaking
こんな歌詞を聞くと、目の前にその光景が浮かんできます。stop ~from -ingは英語らしい表現ですね。~が-するのを止めるといった意味です。「僕が震えることを止める、やめさせる」ということですが、ここは「震える僕を癒してくれた」としました。

I need you today, oh Mandy
教科書的には「マンディ、今日僕は君が必要だ」と訳すんでしょうね。僕は「マンディ、もどってきてくれよ」としました。
by shigepianoman2 | 2009-06-25 21:47 | Pops