Shige's Photo Diaryに登場する曲を中心に音楽についての四方山話を綴ります


by shigepianoman2

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 4

Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band

The Beatles / Capitol



さてビートルズシリーズを続けましょう。今日はサージェントの4記事目です。「ア・デイ・イン・ザ・ライフ(A Day in the Life)」は、テーマ曲のリプライズに続く同アルバムの最終収録曲であることから、アンコール曲と思われます。作詞・作曲は、最初と最後のテーマ部分がジョン・レノン、中間部がポール・マッカートニーですが、ジョンが書き始めて続きを書けなくて悩んでいたところをポールの別の曲をくっつけて完成させたといわれています。構成、ドラミング、ストリングスアレンジなどユニークな魅力がたっぷりの曲ですが、その中でも中間と最後のオーケストラの部分が特にユニークです。それぞれの楽器全員に自分の楽器の一番低い音から一番高い音まで好きなように好きなテンポで演奏させ、最後だけ音を合わせたもので、ポールのアイディアに基づいてジョージ・マーティンがアレンジしたようです。ポールとジョンの不仲はこのころからあったと思いますが、二人の天才が協力して作ったこの曲は屈指の名曲となりました。カナダのラジオ局CBCで2004年に放送された「50 Tracks」で、ビートルズの曲としては「イン・マイ・ライフ」に次ぐ12位に選出されています。

この曲にはいろいろなエピソードがあります。ジョン・レノンはデイリーメール紙に掲載された二つの記事に心をひかれましたが、そのことが作曲のきっかけとなりました。それはギネスの遺産を相続したタラ・ブラウンがロンドン、サウス・ケンジントンのラドクリフ・スクエアでロータス・エランを運転中に駐車中のトラック後部に追突して死亡した記事と、ランカシャー州ブラックバーンの通りに空いた4000の穴を舗装し直すという記事でした。歌詞にこの4000の穴という部分がありますが、麻薬を連想させるとして、BBCで放送禁止となっています *注。また意図は不明ですが、ア・デイ・イン・ザ・ライフの終了後、人間には聞こえない20KHzの音に続いて笑い声や意味不明なおしゃべりのような音が収録されています。いわゆるサイケデリックソングでその歌詞には理解しがたい部分もあります。


今日、ニュースを読んだ
成功した幸運な男の話だった
どちらかというと悲しい話だったけれど
どういうわけか面白く感じたんだ
僕は笑わずには居られなかった
そう写真を見たときにね

彼は運転中に心がどこかにいっていて
信号が変わったのに気がつかなかった
人々は立ち止まって眺めていた
彼の顔は見たことはあるけれど
彼が貴族の出であるってことは
誰も自信をもって言えなかった

今日、映画を見たんだ
英国軍が勝利をおさめた映像だった **注
人々は顔をそむけたけど
僕は原作を読んでいたので
一応見たんだ

そう、僕は君をイカせたい ***注

目を覚ましてベッドから出た
髪をとき一階に降りてコーヒーを飲み干した
見上げると遅刻していることに気が付いた
コートと帽子をつかんで
ぎりぎりのところでバスに飛び乗り上の階で一服した
誰かが話していたけど、僕は夢の中に入ってしまった

今日、ニュースを読んだ
ランカシャーのブラックバーンの4000の穴の話だった *注
どちらかというと穴は小さかったけれど
彼らはすべて数えないではいられなかった
いまや彼らはアルバートホールを埋めるのに何個の穴が必要かわかっている

そう、僕は君をイカせたい ***注


今聴いても不思議な魅力にあふれる曲ですね。これが40年前とは思えません。

YouTubeの映像です



さて、この後はビートルズシリーズを続けますが、後半はいい歌が多いため、ビートルズがずっと続くことになってしまいます(笑)。そこで、ビートルズの記事と他のミュージシャンの記事を交代でアップしようかと思ってます。

*hole:麻薬注射をした跡(穴)のことです。
**ジョンが主演した映画「How I Won The War」のことだと思われます。
***turn you on:俗語で「麻薬で恍惚とさせる」「性的に興奮させる」の意味があります。おそらくここでは前者の意味だと思われます。両方の意味を持たせ、意図的に「下品に」訳してみました。
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by shigepianoman2 | 2009-01-17 21:43 | Rock