サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 2
2008年 11月 28日
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
The Beatles / Capitol
さてサージェントの2記事目です。
ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ(Lucy in the Sky with Diamonds)はジョンが作曲・作詞した曲です。ある日、ジョン・レノンの息子のジュリアンが保育園から帰ると、ルーシーという名のクラスメートについて父に話しました。ジュリアンは父に絵を見せながら「ルーシーがダイヤモンドを持って空にいるんだ」と説明しました。この絵をみて、ジョンは曲のアイディアを思いついたといいます。でも曲はどう聴いてもサイケデリック音楽。曲の頭文字をつなぐとLSDとなることから、当時物議をかもしました。さあ、真偽のほどはどうなんでしょうか。ルーシーは実在の人物で本名はルーシー・リチャードソン、当時ジュリアンのひとつ上の4歳だった女性です。ジョンや他のビートルズ・メンバーはルーシーの家族が経営する骨董・宝石店をしばしば訪れ、ルーシーの家族はジュリアンをよく知っていたようです。後に「ある日ジョン・レノンが店に来て、『こんにちは、ダイヤを持って空に浮かぶルーシー』と言った。」と語っています。ハープシコードで始まる個性的なイントロから始まるこの曲は独自の世界を形成しており、これまでのビートルズの楽曲とは一線を画するものです。ジョンの声も一部処理してあって(レスリースピーカー?)、不思議な雰囲気を醸しだしています。
そうそう、1974年にエルトン・ジョンがこの曲をカバーして、ビルボード第1位に輝いています。エルトン・ジョンのバージョンにはジョン・レノンがバック・ヴォーカルとギターで参加しており、彼のライブコンサートにジョンが飛び入りして歌ったというエピソードもあります。こちらのバージョンは1975年1月のビルボード・チャートで二週間トップの位置を占めました。
君がボートに乗っているところを思い描いてごらん
そこにはタンジェリンの木とマーマレードの空
誰かが君を呼び、君はゆっくりと答える
呼んだのは万華鏡の目をした女の子だよ
ゲッティング・ベター(Getting Better)はコーラスが印象的な曲。ビートルズの面々は声がかれるまでハーモニーの練習をしたといいます。インド楽器が効果的に重ねられているのも特徴です。2002年のポールのUSAツアーでも歌われました。
フィクシング・ア・ホール(Fixing A Hole)はポールの作曲。直訳すると「穴を修理する」となりますが、holeの隠れた本当の意味は「麻薬を注射した跡」。BBCで放送禁止に指定されてしまったというエピソードがあります。ポールとしては珍しいメッセージ性の強い作品で、ジョンも賞賛したといいます。
僕は雨が入ってくる穴をふさいでいる
雨の行く先を考えることもやめて
僕はドアの亀裂を埋めている
亀裂がどこまで行くのか考えずに
シーズ・リーヴィング・ホーム(She's Leaving Home)は家出した少女について書かれた新聞の記事をヒントにポールが作った、彼らしい美しいメロディの曲です。ストリングスとハープ、ポールのリード・ボーカルとジョンのコーラスのみの構成で演奏されます。ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト(Being For The Benefit Of Mr. Kite!)はジョンが偶然入った骨董屋で見つけた1843年のサーカス団のポスターの宣伝文句からヒントを得て作った曲です。なんともいえない幻想的で怪奇的なカーニバルの雰囲気が表現されています。このアレンジの完成にはジョージ・マーティンの力が大きかったとされています。
映画Yellow Submarine中のLucyです
ポールのソロコンサートのGetting Betterです
Fixing a Holeのクリップです
She's Leaving Homeのクリップです
さて、やっとA面(←レコードってことで・・・)が終わりました。次はB面ですね。
The Beatles / Capitol
さてサージェントの2記事目です。
ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ(Lucy in the Sky with Diamonds)はジョンが作曲・作詞した曲です。ある日、ジョン・レノンの息子のジュリアンが保育園から帰ると、ルーシーという名のクラスメートについて父に話しました。ジュリアンは父に絵を見せながら「ルーシーがダイヤモンドを持って空にいるんだ」と説明しました。この絵をみて、ジョンは曲のアイディアを思いついたといいます。でも曲はどう聴いてもサイケデリック音楽。曲の頭文字をつなぐとLSDとなることから、当時物議をかもしました。さあ、真偽のほどはどうなんでしょうか。ルーシーは実在の人物で本名はルーシー・リチャードソン、当時ジュリアンのひとつ上の4歳だった女性です。ジョンや他のビートルズ・メンバーはルーシーの家族が経営する骨董・宝石店をしばしば訪れ、ルーシーの家族はジュリアンをよく知っていたようです。後に「ある日ジョン・レノンが店に来て、『こんにちは、ダイヤを持って空に浮かぶルーシー』と言った。」と語っています。ハープシコードで始まる個性的なイントロから始まるこの曲は独自の世界を形成しており、これまでのビートルズの楽曲とは一線を画するものです。ジョンの声も一部処理してあって(レスリースピーカー?)、不思議な雰囲気を醸しだしています。
そうそう、1974年にエルトン・ジョンがこの曲をカバーして、ビルボード第1位に輝いています。エルトン・ジョンのバージョンにはジョン・レノンがバック・ヴォーカルとギターで参加しており、彼のライブコンサートにジョンが飛び入りして歌ったというエピソードもあります。こちらのバージョンは1975年1月のビルボード・チャートで二週間トップの位置を占めました。
君がボートに乗っているところを思い描いてごらん
そこにはタンジェリンの木とマーマレードの空
誰かが君を呼び、君はゆっくりと答える
呼んだのは万華鏡の目をした女の子だよ
ゲッティング・ベター(Getting Better)はコーラスが印象的な曲。ビートルズの面々は声がかれるまでハーモニーの練習をしたといいます。インド楽器が効果的に重ねられているのも特徴です。2002年のポールのUSAツアーでも歌われました。
フィクシング・ア・ホール(Fixing A Hole)はポールの作曲。直訳すると「穴を修理する」となりますが、holeの隠れた本当の意味は「麻薬を注射した跡」。BBCで放送禁止に指定されてしまったというエピソードがあります。ポールとしては珍しいメッセージ性の強い作品で、ジョンも賞賛したといいます。
僕は雨が入ってくる穴をふさいでいる
雨の行く先を考えることもやめて
僕はドアの亀裂を埋めている
亀裂がどこまで行くのか考えずに
シーズ・リーヴィング・ホーム(She's Leaving Home)は家出した少女について書かれた新聞の記事をヒントにポールが作った、彼らしい美しいメロディの曲です。ストリングスとハープ、ポールのリード・ボーカルとジョンのコーラスのみの構成で演奏されます。ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト(Being For The Benefit Of Mr. Kite!)はジョンが偶然入った骨董屋で見つけた1843年のサーカス団のポスターの宣伝文句からヒントを得て作った曲です。なんともいえない幻想的で怪奇的なカーニバルの雰囲気が表現されています。このアレンジの完成にはジョージ・マーティンの力が大きかったとされています。
映画Yellow Submarine中のLucyです
ポールのソロコンサートのGetting Betterです
Fixing a Holeのクリップです
She's Leaving Homeのクリップです
さて、やっとA面(←レコードってことで・・・)が終わりました。次はB面ですね。
by shigepianoman2
| 2008-11-28 21:21
| Rock