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Shige's Photo Diaryに登場する曲を中心に音楽についての四方山話を綴ります


by shigepianoman2

Venus and Mars

Venus and Mars
Wings / EMI




このアルバムもヒットしましたね。先行して発売されたシングル、Listen to What the Man Said(あの娘におせっかい)はNo.1ヒットを記録しました。また、アルバムも英米両方でNo.1となりました。アメリカでは予約だけで200万枚を超えたんですよ!

このアルバムの発売当時、中学生だったのですが、その頃はまだLPって高級品って感覚があって、なかなか買えませんでした。でもなんとか姉と共同で「Red Rose Speedway」、「Band on the Run」と買ってきて、次のあこがれは・・・この赤い球と黄色い球でした(笑)。その頃、Listen to What the Man SaidやLetting Go(ワイン・カラーの少女)が大ヒット、ラジオでよくかかってました。欲しくて、欲しくて・・・買ってしまいましたね(笑)。ラジカセでテープにダビングして、テープが伸びるほど聴きましたね。さあ、今宵は70年代に戻りましょう!

Venus and Mars(バンドの名前)で静かに始めるこのアルバム、いつ聴いても、いま聴いても、その次の曲を知っていても、わくわくします。そして二曲目のRock Show!ああ~やっぱり基本はロックンロールだぜい!Rock Showはポールお得意のエンディング。Cry Baby Cryのようにガラッとパターンを変えてきます。オーバーラップしながらLove in Song、You Gave Me the Answer、Magneto and Titanium Manと続きます。

お次は中盤の一つの山、Letting Goです。let goは「もうどうにかなりそうだ。」って意味ですが、一体どんな女性なんでしょうね。邦題のワイン・カラーの少女ってのはちょっと合わないです(笑)。

そして幻想的なVenus and Marsのrepriseを経てSprint of Ancient Egypt(これがまた不思議な魅力で結構好きです。)、Medicine Jar、Call Me Back Againと続きます。なんか、サージェントみたいだけど、なんというか、そんなのどうでもいいって気分になります。ポールも完全にビートルズを脱却して余裕すら感じられます。「何、言ってんの?サージェントがVenus and Marsに似てるんだよ。」、そう言っているようです(笑)。

お次はメインディッシュのListen to What the Man Saidです。この曲、ほんとにポールらしいですね。軽妙なで明るい正しいポップ&ロックです(笑)。なんか楽しくなってきます。トム・スコットのサックスがまた最高。このサックス、何度か録音したんだけど、結局、最初のお試しテイクがいちばんいいということになって、それが採用されたってエピソードがあります。

この後は、スローなTreat Her Gently/Lonely Old People、そしてインスト・ナンバーのCrossroads Theme続き、エンディングです。この最後の三曲がまたいいんです。アルバムを聴いていてもう終わるのかと寂しくなる経験ってなかなかないのですが、このアルバムはそうでした。もう何度聴いたことか・・・

なんかのテレビ番組でしょうか。1987年のライブ映像です。


by shigepianoman2 | 2007-06-19 20:40 | Rock