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Shige's Photo Diaryに登場する曲を中心に音楽についての四方山話を綴ります


by shigepianoman2

Rupert Holmes / Him

今日はルパート・ホルムズ(Rupert Holmes)のHimを訳してみます。シンプルな英語で訳しやすいですが・・事態は不穏のようです。

男性は窓辺に自分が吸わないタバコの箱を見つけます。彼女は隠すのを忘れたようですが・・

I know who left those smokes behind
「誰がタバコを残していったのかわかってるよ」ですが、ここは「誰かわかってるよ」とシンプルでいいでしょう。

She'll say, Oh he's just a friend
And I'll say, oh, I'm not blind
彼女は「ただの友達よ!って言うだろうけど、僕だってバカじゃない」。彼女はどうやら二股をかけているようですが・・もしかしてhimが本命?

What's she gonna do about him?
do about 〜は、〜に対応する、〜をなんとかするなどの意味ですが、この場合は「彼をどうするつもりなんだろう」。僕は捨てられるんだろうか、それとも彼はただの遊びなんだろうか・・・焦る男の胸中が表現されています。

She's gonna have to do without him, or do without me
have toに切迫した状況が表されています。have toとmustとは意味が違います。mustは話し手の意志が込められていますが、have toは客観的な義務を表します。「彼と別れるか、それとも僕を捨てるのか」。

I don't want to own her
But I can't let her have it both ways
ownは所有するという意味ですが、ここでは独占する、僕1人のものにするといった意味でしょう。「束縛するつもりはないけど、両方ってわけにはいかないよ」

Three is one too many of us
そのまんまですね。「3人は多すぎるよ」。

Time for me to make the girl see
It's me or it's him, him, him
なんか訳すの辛くなってきた。
解説しなくていいですね。彼女には遊びでも、男にとっては真剣。To be or not to beなみに重大な問題です。

Himは「Partners in Crime」に収録され、全米6位のヒットを記録しています。全米No.1ヒットナンバー、Escapeもこのアルバムに収録されています。なんとこの曲には続篇があるのですが・・ネタバレはやめときます。

# by shigepianoman2 | 2022-05-22 22:46 | Pops

'Round Midnight

ラウンド・ミッドナイト(紙ジャケット仕様)

ハンク・ジョーンズ / ヴィレッジ・レコード



もう1月21日になってしまいましたが、やっとアップです。遅ればせながら、あけましておめでとうございます。今年Slightly out of Tuneをよろしくお願いいたします。

先日(もうかなり前)、いつものバーで飲んでいると、マスターが「これ聴いてみてください」と、一枚のアルバムを取り出しました。一曲目は僕の好きなMy Romance。一音目が鳴った瞬間からすっと引き込まれます。でも、無理やり引っ張られる感じはありません。なんともいえない枯れた味わいで、お酒とぶつかることもなく、飲む手をとめることもなく、自然に音が流れていきます。そのアルバムが今日ご紹介するHank Jonesの’Round Midnightです。

Hank Jonesはグレート・ジャズ・トリオでいくつか聴いたことがありましたが、最近はあまり聴いてませんでした。いつのアルバムかなとジャケットを見ていると・・・えっ、2004年。ってことは86歳の時の録音なんですね。そういえば最近、去年あたりだったかな、来日していますから、90歳を超えてなお現役。すばらしいことですね。

CDはスタンダード集となっていますが、1000のスタンダードナンバーを演奏でき、多くのジャズミュージシャンと何千曲も共演してきた職人芸は健在で、さすがに指のもつれを感じるところもないわけではないですが、実に巧みに音を操ります。決して饒舌になりすぎず、淡々とした演奏を聴かせてくれます。それなりに集中して演奏しているのでしょうが、聴いている者に緊張を与えません。彼の演奏を聴いていると、なぜ彼がこんな歳になっても演奏が続けられるのか、わかるような気がします。

ぜひ聴いてみてください。お茶を飲みながらでも、酒をのみながらでもいいでしょう。さらりと聞き流しながら、ふと気がつくとじっと耳を傾けている自分に気付くにちがいありません。

YouTubeから、1994年(76歳)のWillow weep for meです。

# by shigepianoman2 | 2010-01-21 19:19 | Jazz

歌の贈りもの

バリー・マニロウ / BMGビクター



こちらのブログは放置気味ですが、せっかくですから今年最後の記事ぐらいは少しだけ気合を入れて書きますね。今日ご紹介するのはバリー・マニロウのI write the songs、邦題は「歌の贈りもの」です。

バリー・マニロウはかつて記事にしました(こちらこちら)。この曲を書いたのはビーチ・ボーイズのメンバーとして有名なブルース・ジョンストンですが、バリー・マニロウは自分の歌であるかのように見事にこの歌の世界を自分のものにしています。大ヒットし、全米No.1を獲得しました。


私はずっと長い間生きてきた
最初の歌を作ったのは私だ
言葉とメロディを一緒にしたんだ
そう、私は「音楽」、歌を作りし者

世界中のみんなが歌う歌を
愛や特別なできごとの歌を
若い女の子が泣くような歌を
私は作るんだ

私はあなたの中、奥深くにいる
あなたの魂の中にいるんだ
あなたの目を通して世界を眺めると
たとえ私が年老いていたとしても
もう一度若返ることができるんだ


シンプルですが、なんとも壮大な歌詞ですね。なんたって私は「音楽」だってことですから(笑)。音楽というものの素晴らしさ、人の心と心をつなげていく素晴らしさを力強く歌っています。この曲を聴くとなぜか元気がでて、楽観的になれます。


バリー・マニロウのバージョンです。歌詞つき(笑)。




オリジナルのブルース・ジョンストンのバージョンです。ゆったりとしてます。




今年は新型インフルエンザの流行、景気の低迷、目を背けたくなるような事件など嫌なことがたくさんありました。日本全体に元気がなく、このままだめになっていくのではないかという悲観的な空気に包まれていました。人々は想像力を失い、心の余裕も失くしてしまったようにみえました。こんな時こそ歌を聴いて、前に向かう勇気を取り戻したいものです。

さて、今年も私のブログ、Slightly out of Tuneにお付き合いくださいまして、ありがとうございました。また、来年もよろしくお願いいたします。それではよいお年を。
# by shigepianoman2 | 2009-12-29 11:42 | Pops
さて、懲りずに今日もYouTubeで探したクリスマスソングを


まずは、Do they know it's christmas?




ナタリーコールとナットキングコールのデュエットのThe Christmas Song・・・泣けてきますね




CarpentersのI'll Be Home For Christmas




Anne MurrayのSilver Bells




やっぱり、John LennonのHappy Xmas (War is Over)




さて最後は大御所のFrank SinatraのWhite Christmas




まだまだたくさんあるけど、この辺で。そういえば、サンタが街にやってくるとか、ママがサンタにキスをしたとか、ジングルベルとか、リトル・ドラマー・ボーイとか、聖しこの夜とか、もみの木とか、アヴェ・マリアとか、赤鼻のトナカイとか・・・・・・むにゃむにゃ、おやすみなさい。
# by shigepianoman2 | 2009-12-25 21:48 | その他
最近忙しいのもあって、こちらのブログは放置気味ですね。また記事を書く気力が回復したら、再開したいと思います。

さて、今日はクリスマスソングをYouTubeで集めてみました。

まずは定番を二つ






ポールのクリスマスソングのWonderful Christmas Time




Take 6のJoy To The World




Kenny GのWinter Wonderland




マライアのAll I Want For Christmas Is You




この辺で力尽きてしまいました(笑)。みなさんのお好きなクリスマスソングは何ですか?ぜひ、コメントください。
# by shigepianoman2 | 2009-12-24 20:59 | その他