Shige's Photo Diaryに登場する曲を中心に音楽についての四方山話を綴ります


by shigepianoman2

フォーク・クルセダーズ・アンド・ゼン

ザ・フォーク・クルセダーズ / EMIミュージック・ジャパン



ほんとにひさびさのアップです。

加藤和彦さんが亡くなりました。日本の音楽シーンに多大な影響を与えた偉大なミュージシャンの一人が、またこの世を去りました。彼は日本のポップスを造り上げたといっても過言ではないくらい、創造的で、ジャンルにとらわれない幅広い活動を行っていました。そんな彼がうつ病を患い、自らの命を絶ったことは衝撃以外の何でもありません。素晴らしい愛を歌った彼が自殺を選んだことの背景には、他人には窺い知れぬ苦悩があったに違いありません。とはいっても、治療により救える可能性のあった命です。残念でなりません。心からご冥福をお祈り申し上げます。

細かい解説は他に譲りましょう。僕にとっての加藤和彦さんは、フォークルの「あの素晴らしい愛をもう一度」、そしてミカバンの「黒船」です。

さわやかなアコスティックギターとストリングスで始まるフォーク・クルセダーズの「あの素晴らしい愛をもう一度」。その美しいメロディは、もちろんみなさんご存知だと思います。それにもまして心を打つのが、悲しい歌詞です。よくある恋人の別れの歌なんでしょうが、よどみなく流れるような明るく、でも物悲しい旋律にからみながら、心の奥深くまで染み入ってきます。たとえ涙が頬を伝っても、拭わずにそのままにしておきたいほど、自然に心を包みこんでくれます。

ミカバン…サディスティック・ミカ・バンドについてはかつて記事にしたことがありましたね(こちら)。ジャズや洋楽が中心のこのブログに初めて登場した日本のバンドでした。代表作の黒船はとにかくかっこいい!斬新なアイディアと音楽センス、そこに卓越した演奏テクニックとイギリスの最新のレコーディング技術が組み合わさって、日本のポップス&ロックの金字塔ともいうべき作品となりました。特にロンドンで評判が高く、逆輸入されて日本で人気がでたのも印象的でした。ロキシーミュージックの全英ツアーでオープニングアクトを務めて、むしろ主役を食ってしまったなんてこともありましたね。高橋幸宏はいったいどうやってあのドラム叩いているんだろうってバンド仲間の間でよく話題になりましたし、あちこちでにわかミカさんが「タイムマシンにお願い」を歌ってました(笑)。今聞いても、その新しさは失われていません。

みなさんにとっての加藤和彦さんとは何でしょうか。ぱっと思いついたキーワードをとりあえず並べてみると・・・帰って来たヨッパライ、イムジン河、家をつくるなら、結婚しようよ(プロデュース)、Boys and girls、バッチギ・・・今日はそれぞれの加藤和彦さんを思い出しながら、ご冥福を祈りましょう。それにしても、あの「ヨッパライ」のように「天国」から帰ってきてくれないかなあ…合掌

いろんなバージョンの「あの素晴らしい愛をもう一度」がありましたが、これを選びました。なんと加藤和彦、坂崎幸之助、泉谷しげる、山本潤子、尾崎亜美が出演しています。



2006バージョンの「タイムマシンにお願い」です。くぅ~~~、自然に体が動くぜ!


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by shigepianoman2 | 2009-10-19 20:18 | J-POP

Blowin' in the Wind


In the Wind
Peter, Paul & Mary / Warner Bros.



The Ultimate Grammy BoxというCDを聞く機会がありました。グラミー賞をとった曲を集めた4枚組のCDです。ロック、ポップスからジャズ、クラシックまで、あらゆる音楽ジャンルにわたる曲を収録した聴きごたえのある了ルバムです。

ウィングスのBand on the run、ビリー・ジョエルのJust the way you are、マイケル・ジャクソンのBeat it、マライア・キャリーのデビュー曲のVision of love、ロイ・オービソンのOh, Pretty woman、シ力ゴのIf you leave me now、スティ一ビー・ワンダーのIsn't she lovely、八ービー・八ンコックのRock it、EW&FのShining star、マイケル・ボルトンのHow am I supposed to live without you、ディオンヌ・ワーウィックのThat's what friends are for・・・ああ、もうきりがない。これらの曲はブログで少しずつご紹介しますね。

一昨日このCDを聴いていて、ある曲が特に心にひっかかりました。なぜなんでしょうね。おそらくは、秋葉原のあの事件が心に思いのほか影を落としているのだと思います。

その曲はPeter, Paul & MaryのBlowin' in the windです。余りに有名な曲なので皆さんご存じかと思います。もともとボブ・ディランの曲ですが、ジョーン・バエズなどいろんなミュージシャンがカバーしています。この曲は反戦、公民権運動のテーマ曲的な存在となりました。僕は、この歌を歌って平和運動をしていた世代よりはずっと後の世代ですが、それでもこの歌には強い共感を覚えます。Peter, Paul & Maryはアコスティックギターとウッドベースだけで、素晴らしいコーラスを聞かせてくれます。シンプルながら、奥深く、心を揺さぶる歌ですね。

いくつの道を歩いたら、人は一人前だと認められるんだろう
いくつの海を越えたら、白い鳩は浜辺で休めるんだろう
いくつの砲弾が飛び交えば、砲弾は禁じられるんだろう

その答えは風の中にあるのさ

幾年の間山は山でいられるんだろう、海に洗い流されてしまうまでに
幾年の間生きたら、人は自由であることが許されるようになるのだろう
何回人は顔をそむけていられるんだろう、いやなことを見ないふりをして

その答えは風に吹かれているのさ

人は何回見上げれば、青い空が見えるようになるんだろう
いくつの耳があれば、人の叫びを聞くことができるようになるんだろう
何人の人が死ねば、あまりにも多くの人が死んでいることに気付くのだろう

その答えは風に舞っているのさ
そう、その答えは風に吹かれているのさ

PPMの動画はこちらです



せっかくですから、オリジナルのディランのアルバム、ジョーン・バエズのアルバムもご紹介しておきますね。

フリーホイーリン・ボブ・ディラン
ボブ・ディラン / Sony Music Direct



ジョーン・バエズ
ジョーン・バエズ / ポリドール



PS ボブ・ディランのCD(ここではレコードといいたいですね)の写真いいなあ。そう思いませんか?
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by shigepianoman2 | 2008-06-12 20:05 | Folk