Shige's Photo Diaryに登場する曲を中心に音楽についての四方山話を綴ります


by shigepianoman2

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Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band

The Beatles / Capitol



さてビートルズシリーズを続けましょう。今日はサージェントの4記事目です。「ア・デイ・イン・ザ・ライフ(A Day in the Life)」は、テーマ曲のリプライズに続く同アルバムの最終収録曲であることから、アンコール曲と思われます。作詞・作曲は、最初と最後のテーマ部分がジョン・レノン、中間部がポール・マッカートニーですが、ジョンが書き始めて続きを書けなくて悩んでいたところをポールの別の曲をくっつけて完成させたといわれています。構成、ドラミング、ストリングスアレンジなどユニークな魅力がたっぷりの曲ですが、その中でも中間と最後のオーケストラの部分が特にユニークです。それぞれの楽器全員に自分の楽器の一番低い音から一番高い音まで好きなように好きなテンポで演奏させ、最後だけ音を合わせたもので、ポールのアイディアに基づいてジョージ・マーティンがアレンジしたようです。ポールとジョンの不仲はこのころからあったと思いますが、二人の天才が協力して作ったこの曲は屈指の名曲となりました。カナダのラジオ局CBCで2004年に放送された「50 Tracks」で、ビートルズの曲としては「イン・マイ・ライフ」に次ぐ12位に選出されています。

この曲にはいろいろなエピソードがあります。ジョン・レノンはデイリーメール紙に掲載された二つの記事に心をひかれましたが、そのことが作曲のきっかけとなりました。それはギネスの遺産を相続したタラ・ブラウンがロンドン、サウス・ケンジントンのラドクリフ・スクエアでロータス・エランを運転中に駐車中のトラック後部に追突して死亡した記事と、ランカシャー州ブラックバーンの通りに空いた4000の穴を舗装し直すという記事でした。歌詞にこの4000の穴という部分がありますが、麻薬を連想させるとして、BBCで放送禁止となっています *注。また意図は不明ですが、ア・デイ・イン・ザ・ライフの終了後、人間には聞こえない20KHzの音に続いて笑い声や意味不明なおしゃべりのような音が収録されています。いわゆるサイケデリックソングでその歌詞には理解しがたい部分もあります。


今日、ニュースを読んだ
成功した幸運な男の話だった
どちらかというと悲しい話だったけれど
どういうわけか面白く感じたんだ
僕は笑わずには居られなかった
そう写真を見たときにね

彼は運転中に心がどこかにいっていて
信号が変わったのに気がつかなかった
人々は立ち止まって眺めていた
彼の顔は見たことはあるけれど
彼が貴族の出であるってことは
誰も自信をもって言えなかった

今日、映画を見たんだ
英国軍が勝利をおさめた映像だった **注
人々は顔をそむけたけど
僕は原作を読んでいたので
一応見たんだ

そう、僕は君をイカせたい ***注

目を覚ましてベッドから出た
髪をとき一階に降りてコーヒーを飲み干した
見上げると遅刻していることに気が付いた
コートと帽子をつかんで
ぎりぎりのところでバスに飛び乗り上の階で一服した
誰かが話していたけど、僕は夢の中に入ってしまった

今日、ニュースを読んだ
ランカシャーのブラックバーンの4000の穴の話だった *注
どちらかというと穴は小さかったけれど
彼らはすべて数えないではいられなかった
いまや彼らはアルバートホールを埋めるのに何個の穴が必要かわかっている

そう、僕は君をイカせたい ***注


今聴いても不思議な魅力にあふれる曲ですね。これが40年前とは思えません。

YouTubeの映像です



さて、この後はビートルズシリーズを続けますが、後半はいい歌が多いため、ビートルズがずっと続くことになってしまいます(笑)。そこで、ビートルズの記事と他のミュージシャンの記事を交代でアップしようかと思ってます。

*hole:麻薬注射をした跡(穴)のことです。
**ジョンが主演した映画「How I Won The War」のことだと思われます。
***turn you on:俗語で「麻薬で恍惚とさせる」「性的に興奮させる」の意味があります。おそらくここでは前者の意味だと思われます。両方の意味を持たせ、意図的に「下品に」訳してみました。
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by shigepianoman2 | 2009-01-17 21:43 | Rock

Happy Xmas (War Is Over)

Happy Xmas (War Is Over)

John Lennon/Parlophone



さて、今日はクリスマスイブ。ちょうどビートルズ特集中(かなり間があいてしまいましたが)ですので、ジョン・レノンのHappy Christmas (War Is Over) をご紹介しましょう。

Happy Christmas、Kyoko
Happy Christmas、Julian

そんなセリフで始まるHappy Christmas (War Is Over)はジョンの代表曲です。今なお人気は衰えず、この時期には各所で耳にすることができます。もはやクリスマスの定番曲のひとつになりましたね。この曲はクリスマスソングとしてだけではなく、反戦歌としても有名です。当時のベトナム戦争のことを歌っているのでしょう。

歌の最初に、当時のそれぞれの娘、息子に「クリスマス、おめでとう!」と声をかけていますが、前妻、前夫との離婚のために、どちらの子供もジョンとヨーコの元にいなかったというのは皮肉です。娘のキョウコ・チャン・コックス、息子のジュリアン・レノンのどちらもミュージシャンになっているということも、同様に運命を感じざるを得ません。

発表がクリスマスシーズン前だったためか、リリースされた時にはなぜかヒットせず、翌年改めて発売されて全英4位を記録したという逸話も残っています。ジョンの死後には、再びヒットし、全英2位を記録しました。


さあ、今日はクリスマスだ
でも君は何をしてしまったんだ
一年が終わり、新しい年が始まるというのに

さあ、クリスマスだ
楽しんでるかい?
近い人も、大切な人も
年取った人も、若い人も

メリークリスマス
そして新年おめでとう!
来年が恐怖のないいい年であるといいね

さあ、クリスマスだ
弱い人も、強い人も
金持ちも、貧しい人も
まだまだ道のりは長いんだ

だからクリスマスを祝おうよ
黒人も、白人も
黄色い人も、赤い人も
もう争いはやめようよ

戦争は終わりさ、君がそう望むなら・・・


歌詞はとても平易ですので、ぜひ聞き取ってみてください。

しかし、この曲を聴くとどうしても涙腺がゆるんできます。シンプルで美しいメロディ、そして優しいけれど迫ってくるような切ないジョンの声、子供たちのコーラス・・・でも不思議なことに、悲しいけれど心が温かくもなります。今年は心が痛くなるような事件がたくさん起こりました。こんなことばかり起こると、心を閉じるか、鈍磨させないと、人の心がどんどんすさんでいきそうです。時にはこの曲を聴いて、心を開放して、繊細さ、感受性を取り戻したくなります。

YouTubeの動画を置いておきます。前半はジョンのインタビューです。後半(6:08あたりから)は目を覆いたくなるような映像ですが・・・これが現実です。



翻訳について・・・
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by shigepianoman2 | 2008-12-24 23:01 | Rock

Watchng The Wheels

Double Fantasy

John LennonCapitol




今日はジョンの命日です。その特別な日に何をご紹介しようかと迷ったのですが、これにしました。Watching The Wheelsです。ジョンは、1975年10月9日に息子ショーン・レノンが生まれると、1980年まで、一切音楽活動をせずに主夫としての生活を送っていました。この曲はそんなジョンの生活を説明するような歌です。


みんな僕のしてることをみて、僕のことを頭がおかしいっていうんだ
僕にそんなことしてると破滅だよってアドバイスもしてくれるんだ
大丈夫だよって僕が言うと、みんなおかしな顔つきになるんだ
そんなことない、君は幸せじゃないはずだよっていうんだ

僕はここに座り、回る車輪を眺めているだけ
こうしているのが好きなんだ
メリーゴーランドからはもう降りたんだ
あとは君たちで勝手にやってくれ


ジョン・レノンは1940年10月9日、第二次世界大戦のナチス・ドイツによる空襲下に置かれたリバプールで誕生しました。出生時、父は航海中で不在、母のジュリアも他の男性と同棲していたため、ジュリアの姉のミミ夫婦に育てられていました。この後、母に引き取られたのですが、結局母親と暮らすことはできず、再度ミミ夫婦のもとに預けられることになりました。さらに、父親も行方がわからなくなってしまいました。悲劇はそれだけではありません。1958年には母は非番の警察官が飲酒運転する車にはねられて死亡してしまいます。ジュリアの死は、ジョンの後の歌に大きな影響を与え、のちに「Mother」や「My Mammy's Dead」でその苦しい心の内側を歌うことになります(過去記事はこちら)。ジョンの年上の女性への憧れは、こういった孤独な少年期の影響からなんでしょうね。そういえばポールも14歳の時に母を乳癌で亡くしています。そんなことがきっかけでポールとの友情が芽生えたのでしょうか。ポールの最愛の妻リンダが乳癌で亡くなったことは皮肉としかいいようがありませんね。

ジョンは親からの愛情を受けたことがありません。そのためか、最初の妻のシンシアとの間の息子ジュリアンに対しても、どうやって自分の愛情を示したらいいのかわからず、ポールに相談したこともあったようです。シンシアとはけんかの毎日、そんな中でジュリアンを励ますためにポールが作った歌がHey Judeでした。やがてシンシアと離婚、ジョンはヨーコと結婚することになりました。

彼はもう失敗したくなかったんでしょうね。ショーンが生まれた時、音楽活動を捨て、主夫となってショーンにすべての愛情を注ぎました。そんな経緯を知ると、この曲のほんとうの意味がわかってきます。ジョンの曲はどれも好きですが、そんななかでもこの曲は特に好きです。

YouTubeの動画を置いておきます。父としてのジョンの姿を見ることができます。



今日はぜひジョンのためにグラスを傾けてください。自分の大切な人を想いながら。
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by shigepianoman2 | 2008-12-08 23:55 | Rock

Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band

The Beatles / Capitol



サージェントの3記事目です。

ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー(Within You Without You)は唯一のジョージ・ハリスン作の曲です。インド楽器を駆使して彼独特の世界を構築しています。ビートルズのアルバム「Love」にトゥモロー・ネバー・ノウズのドラムにこの曲のボーカルを乗せたリミックスが収録されていますね。ホエン・アイム・シックスティー・フォー(When I'm Sixty-Four)はポールお得意のクラシックスタイルの曲。僕が64歳になったら、なんて素敵な歌です。2006年に64歳の誕生日を迎えたポールですが、その直前に再婚相手のヘザー・ミルズと離婚しました。歌詞の中にWho could ask for more?なんて言葉が出てきますが、皮肉なものですね。


今から何年もたって
年をとって髪が薄くなっても
バレンタインや誕生日のプレゼント
ワインなどをくれるかい

僕が夜中の2時45分前まで出歩いていたら
君は僕を締め出すかい

僕を必要としてくれるかい
僕に食事を作ってくれるかい
64歳になっても

ラブリー・リタ(Lovely Rita)はラブソング。とはいってもお相手は「Meter Maid(メーター・メイド)」と呼ばれる交通課の婦人警官。ポールが駐車違反で捕まったときの実体験に基づいて作られた曲です。ポップでかつ不思議な雰囲気のナンバーです。中学の時、僕はこの曲が気に入っていて歌詞を訳そうとしたのですが、Meter Maidがわからず結局よくわかりませんでした(笑)。グッド・モーニング・グッド・モーニング(Good Morning, Good Morning)は、ジョン・レノン作のロックナンバー。リード・ギターは、ポールが担当しています。ブラス・セクションと動物の声のSEが面白いですね。この曲はまた、ジョンお得意の言葉のリズムに合わせた変拍子が気持ちいいです。

次のサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプライズ)はバンドのコンサートの最後の曲という位置づけで収録されています。アルバム最後の曲は次の曲「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」ですが、これはアンコールナンバーということなんでしょう。ポールのカウント、そしてジョンのジョークのような「Bye!」という言葉で始まる軽快なロックナンバーです。一曲目のサージェントと同様に効果音として観客の歓声や拍手が加えられています。ポールは自身のソロライブのエンディングにこの曲とそれに続く「ジ・エンド」をよく持ってきます。

LoveのWithin You Without Youです



When I'm Sixty-Fourですが、アニメが面白いです



Lovely Ritaです



2002年のライブから。音はイマイチですが、Sgt reprise~The Endのシーケンスがありました。



次回はサージェントの最後の曲、ア・デイ・イン・ザ・ライフです。
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by shigepianoman2 | 2008-12-05 22:38 | Rock
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
The Beatles / Capitol



さてサージェントの2記事目です。

ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ(Lucy in the Sky with Diamonds)はジョンが作曲・作詞した曲です。ある日、ジョン・レノンの息子のジュリアンが保育園から帰ると、ルーシーという名のクラスメートについて父に話しました。ジュリアンは父に絵を見せながら「ルーシーがダイヤモンドを持って空にいるんだ」と説明しました。この絵をみて、ジョンは曲のアイディアを思いついたといいます。でも曲はどう聴いてもサイケデリック音楽。曲の頭文字をつなぐとLSDとなることから、当時物議をかもしました。さあ、真偽のほどはどうなんでしょうか。ルーシーは実在の人物で本名はルーシー・リチャードソン、当時ジュリアンのひとつ上の4歳だった女性です。ジョンや他のビートルズ・メンバーはルーシーの家族が経営する骨董・宝石店をしばしば訪れ、ルーシーの家族はジュリアンをよく知っていたようです。後に「ある日ジョン・レノンが店に来て、『こんにちは、ダイヤを持って空に浮かぶルーシー』と言った。」と語っています。ハープシコードで始まる個性的なイントロから始まるこの曲は独自の世界を形成しており、これまでのビートルズの楽曲とは一線を画するものです。ジョンの声も一部処理してあって(レスリースピーカー?)、不思議な雰囲気を醸しだしています。

そうそう、1974年にエルトン・ジョンがこの曲をカバーして、ビルボード第1位に輝いています。エルトン・ジョンのバージョンにはジョン・レノンがバック・ヴォーカルとギターで参加しており、彼のライブコンサートにジョンが飛び入りして歌ったというエピソードもあります。こちらのバージョンは1975年1月のビルボード・チャートで二週間トップの位置を占めました。

君がボートに乗っているところを思い描いてごらん
そこにはタンジェリンの木とマーマレードの空
誰かが君を呼び、君はゆっくりと答える
呼んだのは万華鏡の目をした女の子だよ

ゲッティング・ベター(Getting Better)はコーラスが印象的な曲。ビートルズの面々は声がかれるまでハーモニーの練習をしたといいます。インド楽器が効果的に重ねられているのも特徴です。2002年のポールのUSAツアーでも歌われました。

フィクシング・ア・ホール(Fixing A Hole)はポールの作曲。直訳すると「穴を修理する」となりますが、holeの隠れた本当の意味は「麻薬を注射した跡」。BBCで放送禁止に指定されてしまったというエピソードがあります。ポールとしては珍しいメッセージ性の強い作品で、ジョンも賞賛したといいます。

僕は雨が入ってくる穴をふさいでいる
雨の行く先を考えることもやめて
僕はドアの亀裂を埋めている
亀裂がどこまで行くのか考えずに

シーズ・リーヴィング・ホーム(She's Leaving Home)は家出した少女について書かれた新聞の記事をヒントにポールが作った、彼らしい美しいメロディの曲です。ストリングスとハープ、ポールのリード・ボーカルとジョンのコーラスのみの構成で演奏されます。ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト(Being For The Benefit Of Mr. Kite!)はジョンが偶然入った骨董屋で見つけた1843年のサーカス団のポスターの宣伝文句からヒントを得て作った曲です。なんともいえない幻想的で怪奇的なカーニバルの雰囲気が表現されています。このアレンジの完成にはジョージ・マーティンの力が大きかったとされています。

映画Yellow Submarine中のLucyです



ポールのソロコンサートのGetting Betterです



Fixing a Holeのクリップです



She's Leaving Homeのクリップです



さて、やっとA面(←レコードってことで・・・)が終わりました。次はB面ですね。
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by shigepianoman2 | 2008-11-28 21:21 | Rock
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
The Beatles / Capitol



さてここからはビートルズ後期の紹介です。名曲があまりに多すぎるので、一つのアルバムをいくつかに分けてご紹介していきますね。

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band)は音楽史に燦然と輝く名アルバムです。世界初のコンセプト・アルバムであり、後の音楽シーンに多大な影響を与え、ビートルズの音楽性に対する名声を決定づけました。「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」という架空のバンドのコンサートを一枚のアルバム上で表現したものです。ポール・マッカートニーのアイディアから始まったこの試みは大成功を収めました。ただ、この成功が後にバンドのメンバー間の亀裂を生んだ一因にもなっています。またこのアルバムから、ビートルズはスタジオにこもって長い時間をかけてレコーディングするようになります。実際サージェントは120日以上の時間をかけて録音されています。アルバムジャケットもアルバム・コンセプトにもとづいてデザインされており、架空のバンドに仮装したビートルズの面々が、世界中の有名人と並んで写っています。

今日はその中からまず最初の2曲をご紹介しましょう。まずはバンドのテーマ・ソングというべき「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」でショーの開幕です。観客の話し声、オーケストラのチューニング音の導入部の後、ロックナンバーが始まります。途中、フレンチ・ホルンカルテットが加わったり、観衆のどよめきが挿入されたりと、さまざまな工夫がされています。内容はバンドのメンバーを紹介するもの。最後に架空のシンガーのビリー・シアーズを紹介して、次のWith a Little Help From My Friendsに繋がります。ポールはコンサートのオープニングにふさわしいこの曲を自身のソロコンサートの時に演奏することもありました。自身のソロアルバム「Venus and Mars」でもサージェントのコンセプトを再現しています。

ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ(With a Little Help From My Friends)はリンゴがメイン・ボーカル。メンバーがお互いに問答するという形で曲が進行します。リンゴはビリー・シアーズという架空の人物を気に入ったのか、のちのソロ曲、I'm The Greatestの中で「Yes, My name is Billy Shears」と歌っています。ウィズ・・・は彼のソロコンサートの時にも歌われます。そういえばプリンストラストのコンサートでは、クラプトンなどのスパーバンドをバックにこの曲を歌ってました。1968年、ジョー・コッカーがこの曲をゴスペル風のアレンジでカヴァーし、全英1位のヒットとなったのも有名ですね。このカヴァー・ヴァージョンでギターを弾いたのはなんとジミー・ペイジです。

Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club BandのPVです



これはすごい!ポールとU2のジョイントです
ボノが尊敬のまなざしでポールを見つめます



ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズのクリップです



ジョーコッカーのウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズです



さて、次はサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 2へと続きます。
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by shigepianoman2 | 2008-11-26 22:44 | Rock
Past Masters, Vol. 2
The Beatles / Toshiba EMI




そうそう、まだ前半の曲が残っていることに気付きました。パスト・マスターズ Vol.2(Past Masters Volume 2)にラバー・ソウル、リボルバー作成時にレコーディングされた曲が何曲か収録されているんですよ。

まずはデイ・トリッパーから。ジョンの作品です。イントロはジョージの印象的なギターリフにポールのベースがユニゾンで続き、タンバリン、そしてリンゴのドラムがインして始まります。ビルボード誌では、1966年1月22日に週間ランキング最高位の第5位を獲得、ビルボード誌1966年年間ランキングでは第97位でした。この曲は典型的なドラッグ・ソングでもあります。デイ・トリッパーは通常日帰り旅行客という意味ですが、ドラッグでトリップする人という意味もあります。

恋を抱きしめよう(We Can Work It Out)はポールの作品。途中の三拍子が印象的です。ポールはこの曲を気にいているんでしょうね。よくライブでも演奏します。ビルボード誌では、1966年1月8日に1位に輝いています。


僕のように考えてみなよ
もうできなくなるまで君を説得しつづけなきゃいけないのかい
君みたいな考え方をしてると
僕たちの愛が終わってしまうなんて思ってしまうだろう
僕たちならうまくいくさ、そうだろう


ペーパーバックライター(Paperback Writer)もポール。印象的なコーラスから始まるロックナンバーです。出版社の編集者に書いた自分を売り込む手紙という内容の作品です。ポールが始めて作ったラブソング以外の曲でもあります。この後ライブをやめてしまったビートルズがコンサートで披露した最後の新曲でもあります。ビルボード誌で1966年6月25日に第一位を獲得、年間ランキングでは第32位でした。


拝啓
私の書いた本を読んでみてください
何年もかかって書いた本なんです、どうか一読を
リアという名の男の小説にもとづいたものなんです
私は職が欲しいんですよ
文庫本のライターになりたいんです

どうしようもない男のどうしようもない話なんですが
夫にしがみついている女房はそのことが理解できていません
息子は、デイリーメールに勤めてるんですが
そうそう安定した職ですよね
それなのに彼はライターになりたいんですよ
しかも文庫本のライターに

だいたい1000ページほどの作品です
1~2週もあればもっと書けます
もし気に入っていただければ長くもできますし
短くすることもできます

気に入っていただけたら出版権を差しあげます
一夜にして大もうけとなるかもしれませんよ
もしご返却ということでしたら、この住所にどうぞ
できれば私にチャンスをいただきたい

ぜひとも文庫本のライターに
文庫本のライターになりたいのです


レインはレノンの作った楽曲です。テープの逆回転を使用してリリースされた初めての曲でもあります。ジョンの粘るようなボーカル、リンゴのドラミング、ポールのは速弾きベースなど聴きどころ満載です。

デイ・トリッパーのクリップです



恋を抱きしめようです、ポールのUnplugged Liveです。途中歌詞を間違えているのはご愛嬌(笑)。



ペーパーバックライターとレインのPVです



さて、これでビートルズ前半がやっと終わりました。次からはビートルズ後期、まずはサージェントをご紹介します。はあ、忙しいのでいつになるか・・・
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by shigepianoman2 | 2008-11-24 13:45 | Rock
Past Masters, Vol. 1
The Beatles / Toshiba EMI



さてビートルズの後半に移る前に、「パスト・マスターズ Vol.1」(Past Masters Volume One)をご紹介しjましょう。このアルバムは単なるベストアルバムではなく、イギリス発売のオリジナル・アルバムに未収録の曲やレアなバージョンを収録したものです。当時のビートルズのアルバムはイギリス盤とアメリカ盤ではかなり曲目が異なっていました。そんなわけで、パスト・マスターズにはアメリカ盤のアルバムには収録されている曲もあります。

シー・ラヴズ・ユー(She Loves You)、抱きしめたい( I Want To Hold Your Hand)、アイ・フィール・ファイン(I Feel Fine)などのヒット曲がいっぱい。それだけではなく、抱きしめたいやシー・ラヴズ・ユーのドイツ語版などのレアものも収録されています。

まずはShe Loves Youから。キャッチーなメロディーのサビの部分から始まるという大胆なアレンジで、当時多くの人々の心をつかみました。サビの終わりの6thのコーラスもかっこいいですね。女王陛下もコンサートでは思わずShe Loves You, Yeah, Yeah, Yeahと思わず口ずさんだというエピソードも残っています(ほんとかな)。She Loves Youはメロディ・メーカー(イギリス)では通算7週1位、約2ヵ月程開いて返り咲きで1位を獲得しています。最初アメリカではヒットしませんでしたが、「抱きしめたい」がアメリカで大流行すると、それにつられてヒット、ビルボード誌で1位、1964年年間ランキングでも第4位を獲得しています。

彼女は君が好きなんだぜ

君はうまくいかなかったと思ってるけど
昨日彼女に会ったんだ
彼女はやっぱり君だって思ってるんだよ
彼女は君にそう言いたいんだ

彼女は君のことが好きだって
よかったじゃないか
そう、彼女は君のことが好きなんだ
喜んでいいんだよ

このアルバムのもうひとつの大ヒット曲が上にも少し書いたI Want to Hold Your Handです。ビルボード誌では、週間ランキング、1964年年間ランキングともに第1位を獲得しています。全世界で1200万枚をセールスし、世界歴代シングル売上第5位でもあります。ところで歴代1位って、なんだろう。やっぱりBing CrosbyのWhite Christmasかなあ。

君に話したいことがあるんだ
わかってくれるよね
その話をする時
君の手を握っていたいんだ

僕とつきあってくれると
言ってくれるよね
そして君の手を握ってもいいって
言ってくれるよね

さあ、君の手を握ってもいいかい
君の手を握りたいんだ

なんともストレートなラブ・ソングですね。「抱きしめたい」はちょっと意訳かな(笑)。

イントロのギターのフィードバック音、キャッチーなサビのメロディが印象的なI Feel Fineも大ヒットしました。イギリスでは6週連続1位、アメリカではビルボード誌で3週連続第1位を記録、ビルボード誌1964年年間ランキングでも14位のヒットとなりました。

その他にもこのアルバムにはいい曲がたくさん。 ポールのハイトーンシャウトが光るロング・トール・サリー(Long Tall Sally)は僕の好きなナンバー。やっぱり3コードロックは最高にのれますね。シーズ・ア・ウーマン(She's A Woman)も僕の大好きなナンバー、渋さが光ります。のりのりのアイム・ダウン(I'm Down)などもいいですね。もう全部記事にしたいぐらいです!

She Loves youの元音源を使ったクリップです。



I Want to Hold Your Handです。ジョージ・マーティンのインタビュー付です。



I feel Fineの元音源を使ったクリップです。音と映像がちがうような気が(笑)。



前半、終わったあ!後半はどういう風に記事にするか迷い中です。だって、ひとつのアルバムに記事にしたい曲がいっぱい。やっぱり分けて掲載していこうかな。
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by shigepianoman2 | 2008-11-06 21:42 | Rock
Revolver [FROM US] [IMPORT]
The Beatles / Toshiba EMI




さて一気にリボルバーを終わらせてしまいましょう。

グッド・デイ・サンシャイン(Good Day Sunshine)はポールの作品。このようなオールドファッションな曲はこの後ポールのお得意分野となっていきます。サージェントのWhen I'm Sixty-FourやWhite AlbumのHoney Pieなんかもそうですね。アンド・ユア・バード・キャン・シング(And Your Bird Can Sing)は僕の大好きな曲。ジョンとジョージのツインギターが印象的です。もっともジョンは自分の作曲したこの曲が気に入らなかったと述べたことがあります。

君は欲しいものはすべて手に入れたんだ
そして君の鳥は歌がうたえるんだって
でも僕は君のものにはならないよ

君は世界の七不思議を全部見たんだ
そして君の鳥は緑色なんだって
でも君は僕のことが見えないんだね

君の大事な持ち物が重荷になってきたら
僕の方をみなよ
僕はきっと君のそばにいるよ

ちなみに世界の七不思議とは「ギザのピラミッド」、「バビロンの架空庭園」、「アレクサンドリアの大灯台」、「ロードス島の巨像」、「オリンピアのゼウス像」、「エフェソスのアルテミス神殿」、「ハリカルナッソスの霊廟」だそうです。

フォー・ノー・ワン(For No One)はポールの名曲。失恋の歌ですが、美しいメロディはジョンもいたく気に入っていたということです。レコーディングにはフレンチ・ホルン奏者のアラン・シヴィルが参加しています。ドクター・ロバート(Doctor Robert)はドラッグソング。Wikipediaによると、ロバート・フライマンというニューヨークに実在した「スピード・ドクター」(アンフェタミンやLSDなどを処方してくれる医師のこと)と呼ばれる医師で、アンディー・ウォーホルなどニューヨークのアーティストの間では評判だった人物だったそうです。アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー(I Want To Tell You)はジョージの作品。今まで、ジョンとポールという二人の天才の陰に隠れていたジョージですが、この頃からだんだんと彼の音楽性が目覚めてきました。リボルバーにはジョージの曲が3曲収録されています。日本でのジョージのソロコンサートではこの曲がオープニングで演奏されました。ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ(Got To Get You Into My Life)はいちどこちらで記事にしました

さて最後のトゥモロー・ネヴァー・ノウズ(Tomorrow Never Knows)。ミスチルじゃないよ(笑)。ちなみにミスチルのはこのビートルズのこの曲からタイトルを取っています。2コードからなるシンプルな構成ですが・・・効果音、ドラミング、歌詞のどれをとってみても、シンプルとは程遠いですね。別に録られたたサンプリング音によるループをバックトラックを作るのに利用したという先進的な曲です。今ではサンプリング&ループなんていうのは当たり前のことになっていますが、彼らから始まったんですね。他にも逆回転音を多用したり、ジョンのボーカルをレズリースピーカーに通すなど実験的な面もありました。

心のスイッチを切ってリラックスし
流れに身を任せなさい
それは死ぬことではない
それは死ぬことではない

思考をすべて止め
虚空に身を任せなさい
それは輝くこと
それは輝くこと

すると内なる意味がわかるかもしれない
それは存在すること
それは存在すること

愛はすべて
愛とはすべての人
それは知ること
それは知ること

そして無視と憎悪は死者を悼む
それは信じること
それは信じること

夢の色を聞いてみなさい
それは生きてはいない
それは生きてはいない

あるいは
始まりの終わりまで「存在」ゲームをしなさい
始まりの終わりまで、始まりの終わりまで

ジョンはやはり天才ですね。彼の歌詞は音としてもかっこいいんですよね。最初の入るところなんて、もうぞくぞくします。でも・・・うまく訳せない。というか、意味がわからない!そのころインド哲学などにも傾倒していたし、LSDなど使ってサイケな世界に耽ってもいたジョンの頭の中身がわかるはずないよね(笑)。

さてこれでビートルズ前半の終わり・・・と思ったらPast Masters Vol Iがありました。今度の週末にでも記事を書こうかな・・・

ちょっとユニークなAnd Your Bird Can Singのビデオクリップです



ポールのソロライブのFor No Oneです



Tomorrow Never Knowsのクリップです



Tomorrow Never Knowsの音源はLoveのアルバムでもよく使われています。特にこのクリップ冒頭のTomorrow Never Knowsの歌詞のかっこいいこと!Loveの記事はこちらです


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by shigepianoman2 | 2008-10-30 22:08 | Rock
Revolver [FROM US] [IMPORT]
The Beatles / Toshiba EMI




リボルバーの第二弾です。

このアルバムでは、それぞれのメンバーがいろんな試みをしています。特にジョージは自分のオリジナリティを発揮するようになりました。またインド音楽にさらに傾倒していきました。たとえばラヴ・ユー・トゥ -(Love You To)はインド音楽が色濃く反映されています。理解できるかといわれれば、正直よくわかりません。ただ、今後もインド音楽はビートルズの音楽の中に効果的に取り入れられ、スパイス的な役割を果たしていきます。

僕はこのアルバムの中でいちばん好きなのはどの曲かと聞かれたら、まず挙げるのがこの曲、ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア(Here, There And Everywhere)です。ポールらしい美しいバラードナンバーです。多くのミュージシャンがカバーしています。

幸せに生きていくために必要なこと
それは愛する人が近くにいること

一日一日と過ごしながら
彼女が手を動かすだけで僕の人生が変わっていく
そこに大切な意味があるってことはだれも否定できない

僕が彼女の髪に触れると
二人ともなんてすばらしい時間なんだろうと思う
誰か他の人が話していても気付かないぐらいに

いつでも彼女といたい
彼女がそばにいてくれれば、何も心配しなくていい
彼女を愛することは、彼女をどこでも必要とすること
愛は分かち合うもの
お互いに不滅の愛を信じて
眼を見ると、いつもそこに自分が映っていることを願うこと

あれえ、うまく訳せない。なんだこの日本語・・・英語だと素直に頭に入ってくるのに、どうしてだろ・・・せっかくの素敵なラブソング、どうぞ↓のYouTubeで聴いてください。今回は特にそう思いますが、英語そのままで理解していただいた方がいいようですm(__)m

イエロー・サブマリン(Yelloe Submarine)はポールが作曲した歌ですが、リンゴがメインボーカルをとっています。リンゴのボーカル曲としては唯一英米ともにナンバーワンヒットとなっています。ポールが子供の歌として作ったといわれていますが、当時イエローサブマリンが何を意味するのか、いろんな解釈がありました。ともあれ、そのまま素直に受け取れば、いろんな効果音も入って、実にほのぼのとして楽しい曲です。

僕が生まれた街に一人の海の男がいた
彼はよく潜水艦の国で暮らした話をしてくれたよ
そこで僕たちは太陽に向かって船出して
緑の海を見つけたのさ
僕らは波の下、黄色い潜水艦の中で暮らしたのさ

僕らはみんな黄色い潜水艦の中で暮らしてる
そうさ、黄色い潜水艦の中で暮らしてるのさ

She Said She Saidはジョンの曲ですが、ビートルズ始めてのドラッグソングです。

「死ぬってどういうことか知ってる」、彼女はそう言うんだ
「悲しみってどんなものか知ってる」、彼女はそう言うんだ
そう言われたら僕は生まれてきてないような気分になってしまうよ

「誰がそんな考えを吹き込んだんだい」、僕はそう言ったんだ
「僕が頭がおかしいって言ってるみたいじゃないか」
そう言われたら僕は生まれてきてないような気分になってしまうよ

「わかってないわね」、彼女はそう言うんだ
「いや、君がおかしいよ」、僕はそう答えたんだ
子供の頃はそんなことなかったのに
何もかもがうまくいっていたのに

ジョンはピーター・フォンダの家に滞在していた時にピーターとLSDを服用してトリップしていたそうです。その時の会話をヒントにしてこの曲を作ったということです。

さてリボルバー、やっぱり難物だ・・・この後もどうしよ。Tommorow Never Knowsなんて、どう訳せばいいんだろう。まっ、明日のことは誰にもわからないさ(笑)。

Here There and Everywhere、ポールのソロライブから



Yellow Submarineの映画の冒頭の部分でしょうね



She Said Shie Saidです


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by shigepianoman2 | 2008-10-24 22:22 | Rock