Shige's Photo Diaryに登場する曲を中心に音楽についての四方山話を綴ります


by shigepianoman2

Strokin'

ストローキン(K2HD/紙ジャケット仕様)

リチャード・ティー / ビクターエンタテインメント



200件目の記事を書いていて、Michel Petruccianiの映像をYouTubeで探している時でした。Petrucciani、Steve Gadd、Anthony JacksonのLive in TokyoでのTake the A trainを見つけて興奮して見ていると、関連映像のところに「Richard Tee & Steve Gadd - Take The A Train」なんてのを見つけました。まさか、でも、あれだよね。ピンときた僕は、すぐさまクリック。やっぱりそうだ!というわけで、今日はRichard TeeのStrokin'をご紹介しましょう。あっ、そうそう、このLive in Tokyoについてもいずれ記事にしますね。

Richard Teeといえば1970年代後半に活躍した伝説のグループStuffの中心メンバーであり、独特のストロークとラグタイムの要素を取り入れたファンキーなプレイが特徴のフュージョンピアニストです。すぐに彼のものだとわかる彼の個性的な演奏は1970~80年の多くのフュージョンアルバムで聴かれました。ナベサダとも何度も共演しています。彼の陽気な演奏は、聴く者が疲れてしまうような「きめ」やテクニック偏重の当時のフュージョンシーン(それはそれでかっこよくてよかったですが)の中で異彩を放ち、聴く者を楽しく、ほっとさせたものでした。でもやっぱりテクニックは超絶。彼の左手なんてコピーできません(笑)。

さて、このアルバム「Strokin'」は1979年にリリースされた彼の初リーダー作です。Bob Jamesの主宰するTappan Zeeレーベルからのリリースです。参加メンバーがまたすごい!Steve Gadd、Eric Gale、Chuck Rainey、Tom Scott、Michael Breckerと豪華メンバーが並びます。しかし、強力な参加メンバーであっても、アルバムは完全にリチャード色に染まっています。とにかくご機嫌な彼のサウンドは聴いていると思わず体が動いてしまいます。

最後のTake the A trainは別格として、僕の好きなのが、1曲目のStrokin'と5曲目のVirginia Sunday。Strokin'はミディアム・テンポののりのいい曲。強力なGaddのドラムにのせ、Richardのアコスティック・ピアノが自由奔放に踊ります。Ericの絶妙なカッティング、途中最高のタイミングでインするファンキーなTom Scottのテナー・サックスも最高です。Richardはさらっと弾いていますが(少なくともそうみえる)、こんなの弾けませんよ(笑)。Virginia Sundayはその透明感のあるローズが特徴。途中絡んでくるTom Scottのリリコンも絶妙です。

さあ、そして今日のメインはTake the A train。まあ聴いてみてくださいよ。
YouTubeの映像です。一つ目のは残念ながら途中で切れてしまいます。





ね、ね、すごいでしょ!この二人のコンビネーションのすごいこと。Richardの左手、どうしてこんな動きができるんだろう。でも不思議なことにこんなに弾きまくってても、聴いてて疲れません。やっぱり楽しくなってしまいます。そこが彼のピアノの最大の美点でしょうね。一時代を築いたRichard Teeですが、1993年、癌のため惜しくもこの世を去りました。合掌。
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by shigepianoman2 | 2009-06-13 21:22 | Jazz