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Shige's Photo Diaryに登場する曲を中心に音楽についての四方山話を綴ります


by shigepianoman2

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 1

Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
The Beatles / Capitol



さてここからはビートルズ後期の紹介です。名曲があまりに多すぎるので、一つのアルバムをいくつかに分けてご紹介していきますね。

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band)は音楽史に燦然と輝く名アルバムです。世界初のコンセプト・アルバムであり、後の音楽シーンに多大な影響を与え、ビートルズの音楽性に対する名声を決定づけました。「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」という架空のバンドのコンサートを一枚のアルバム上で表現したものです。ポール・マッカートニーのアイディアから始まったこの試みは大成功を収めました。ただ、この成功が後にバンドのメンバー間の亀裂を生んだ一因にもなっています。またこのアルバムから、ビートルズはスタジオにこもって長い時間をかけてレコーディングするようになります。実際サージェントは120日以上の時間をかけて録音されています。アルバムジャケットもアルバム・コンセプトにもとづいてデザインされており、架空のバンドに仮装したビートルズの面々が、世界中の有名人と並んで写っています。

今日はその中からまず最初の2曲をご紹介しましょう。まずはバンドのテーマ・ソングというべき「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」でショーの開幕です。観客の話し声、オーケストラのチューニング音の導入部の後、ロックナンバーが始まります。途中、フレンチ・ホルンカルテットが加わったり、観衆のどよめきが挿入されたりと、さまざまな工夫がされています。内容はバンドのメンバーを紹介するもの。最後に架空のシンガーのビリー・シアーズを紹介して、次のWith a Little Help From My Friendsに繋がります。ポールはコンサートのオープニングにふさわしいこの曲を自身のソロコンサートの時に演奏することもありました。自身のソロアルバム「Venus and Mars」でもサージェントのコンセプトを再現しています。

ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ(With a Little Help From My Friends)はリンゴがメイン・ボーカル。メンバーがお互いに問答するという形で曲が進行します。リンゴはビリー・シアーズという架空の人物を気に入ったのか、のちのソロ曲、I'm The Greatestの中で「Yes, My name is Billy Shears」と歌っています。ウィズ・・・は彼のソロコンサートの時にも歌われます。そういえばプリンストラストのコンサートでは、クラプトンなどのスパーバンドをバックにこの曲を歌ってました。1968年、ジョー・コッカーがこの曲をゴスペル風のアレンジでカヴァーし、全英1位のヒットとなったのも有名ですね。このカヴァー・ヴァージョンでギターを弾いたのはなんとジミー・ペイジです。

Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club BandのPVです



これはすごい!ポールとU2のジョイントです
ボノが尊敬のまなざしでポールを見つめます



ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズのクリップです



ジョーコッカーのウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズです



さて、次はサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 2へと続きます。
by shigepianoman2 | 2008-11-26 22:44 | Rock