Nowhere Man そして Michelle ラバー・ソウル2
2008年 10月 18日
Rubber Soul
The Beatles / Toshiba EMI
さてラバー・ソウル第二弾です。さっそくNowhere Man(ひとりぼっちのあいつ) から。コーラスが美しいジョンの曲です。前記事でこの頃からビートルズの音楽が変わってきたことを書きましたが、歌詞にも変化が見られるようになりました。たとえばこのNowhere Man、歌詞に社会的、哲学的な意味が込められています。
彼は自分が存在する場所がない男
現実の世界から逃避し
誰のためにもならない変な計画ばかりたてている
自分なりの考え方もできないし
目的もわからない
でも、そんな彼、僕らに似てないか?
ねえ、聞いてくれよ
君は大切なことを見落としている
そうでなきゃ、世界は君の思うままなのに※
彼は現実が全く見えないんだ※
自分が見たいものしか見ないようにしてる
君には僕が見えないのかい?
あわてることなどないよ
じっくり時間をかければいい
そうしたら、誰かが手を差し伸べてくれるよ
次のThink Yourselfはジョージの曲。だんだんとジョージ作曲の歌が増えてきました。The Wordも今までと少し傾向が異なり、抽象的な愛をテーマにしています。そしてA面最後の曲、Michelle(ミッシェル)です。ポールが作曲したバラードですが、美しい「フランス風の」メロディが特徴の名曲です。実際、歌詞にはフランス語が使われています。
Michelle, ma belle.
Sont des mots qui vont tres bien ensemble.※
(その前に出てくる英語の歌詞はThese are words that go together well)
いとしい人、ミッシェル。この二つの言葉はいっしょだととてもいい響きだね。
サビのI love you, I love you, I love you の繰り返しところも印象的ですね。この部分はジョンのアイデアだそうです。おかげでフランス風にちょっとブルースっぽい味付けが加わりました。
しかし、終わらない。やはりパート3 or 4まで行きそうですね。ラバー・ソウル、恐るべし!(笑)
映画Yellow SubmarineからNowhere Manです
ポールのソロライブでのミッシェル
The world is at your command:世界は君の自由になる→君が閉じこもった殻を破れば、君も世界ももっとよくなるのにの意味が込められていると思われます。
He's as blind as he can be:英語ではよく使われる表現です。as ..... as ..... can be=直訳だと、「できうるかぎり最大のレベルで」といった感じです。もうこれ以上ないってほど盲目だという意味です。
"Michelle, ma belle" sont des mots qui vont tres bien ensemble.:前の二つの言葉を同格と考えます。sontはbe動詞、motsはwords、quiは関係代名詞です。vontはgo、tres bienは「トレビアン」なのでみなさんわかりますよね。ensembleはアンサンブルでいっしょにの意味。となると・・・「ミッシェル」と「いとしい人」という二つは一緒だとすばらしくうまくいく言葉である→ミッシェル、いとしい人、この二つの言葉はいっしょに言うといい響きだね・・ということになります。監修は少しフランス語がわかる妻でした(笑)。
The Beatles / Toshiba EMI
さてラバー・ソウル第二弾です。さっそくNowhere Man(ひとりぼっちのあいつ) から。コーラスが美しいジョンの曲です。前記事でこの頃からビートルズの音楽が変わってきたことを書きましたが、歌詞にも変化が見られるようになりました。たとえばこのNowhere Man、歌詞に社会的、哲学的な意味が込められています。
彼は自分が存在する場所がない男
現実の世界から逃避し
誰のためにもならない変な計画ばかりたてている
自分なりの考え方もできないし
目的もわからない
でも、そんな彼、僕らに似てないか?
ねえ、聞いてくれよ
君は大切なことを見落としている
そうでなきゃ、世界は君の思うままなのに※
彼は現実が全く見えないんだ※
自分が見たいものしか見ないようにしてる
君には僕が見えないのかい?
あわてることなどないよ
じっくり時間をかければいい
そうしたら、誰かが手を差し伸べてくれるよ
次のThink Yourselfはジョージの曲。だんだんとジョージ作曲の歌が増えてきました。The Wordも今までと少し傾向が異なり、抽象的な愛をテーマにしています。そしてA面最後の曲、Michelle(ミッシェル)です。ポールが作曲したバラードですが、美しい「フランス風の」メロディが特徴の名曲です。実際、歌詞にはフランス語が使われています。
Michelle, ma belle.
Sont des mots qui vont tres bien ensemble.※
(その前に出てくる英語の歌詞はThese are words that go together well)
いとしい人、ミッシェル。この二つの言葉はいっしょだととてもいい響きだね。
サビのI love you, I love you, I love you の繰り返しところも印象的ですね。この部分はジョンのアイデアだそうです。おかげでフランス風にちょっとブルースっぽい味付けが加わりました。
しかし、終わらない。やはりパート3 or 4まで行きそうですね。ラバー・ソウル、恐るべし!(笑)
映画Yellow SubmarineからNowhere Manです
ポールのソロライブでのミッシェル
The world is at your command:世界は君の自由になる→君が閉じこもった殻を破れば、君も世界ももっとよくなるのにの意味が込められていると思われます。
He's as blind as he can be:英語ではよく使われる表現です。as ..... as ..... can be=直訳だと、「できうるかぎり最大のレベルで」といった感じです。もうこれ以上ないってほど盲目だという意味です。
"Michelle, ma belle" sont des mots qui vont tres bien ensemble.:前の二つの言葉を同格と考えます。sontはbe動詞、motsはwords、quiは関係代名詞です。vontはgo、tres bienは「トレビアン」なのでみなさんわかりますよね。ensembleはアンサンブルでいっしょにの意味。となると・・・「ミッシェル」と「いとしい人」という二つは一緒だとすばらしくうまくいく言葉である→ミッシェル、いとしい人、この二つの言葉はいっしょに言うといい響きだね・・ということになります。監修は少しフランス語がわかる妻でした(笑)。
by shigepianoman2
| 2008-10-18 19:08
| Rock