Shige's Photo Diaryに登場する曲を中心に音楽についての四方山話を綴ります


by shigepianoman2

Wonsaponatime

Wonsaponatime
John Lennon / Capitol



さて、ビートルズ特集の序章として、ジョン・レノンの「Wonsaponatime」をご紹介しましょう。

このアルバムは1998年、つまり彼の死後にリリースされました。未発表のホーム・レコーディング、スタジオ録音のアウト・テイク、ライヴなど94曲を収録した4枚組ボックス・セット「ジョン・レノン・アンソロジー」のダイジェスト盤です。ダイジェストとはいいながら、ジョンのエッセンスがぎっしり。ジョンのファンにとっては貴重なアルバムです。

基本的にホームレコーディングや、NGテイク、デモであることから、もとのアルバムに納められたバージョンよりは完成度が落ちます。でも、そこには人間ジョンの日常の息遣いが聞こえてきます。ジョンの他のアルバムを聴くときには一種の緊張感を感じますが、このアルバムではジョンのリラックスした声が、聴いている人をほっとさせます。まるで目の前で歌っているような、そんな錯覚さえも感じさせてくれます。

中でも最初のI'm Losing Youはいいですね。「Double Fantasy」のバージョンよりもシンプルで力強いです。その分、彼の声が心に直接響くような気がします。Working Class Hero、God、How Do You Sleep?、Oh My Loveも、オリジナルの緊張感はないですが、なんというか、しんみり聴けます。Nobody Loves You (When You're Down and Out) も、ああ・・・いいなあ。なんかジョンが近くなったような気がします。そう、偶像ではない等身大の人間が見えてくるような気がします。

Only You・・・ああ、そうだったのか。これを聴いてまた涙が出てきました。ジョンはかつてリンゴにOnly Youを歌うといいんじゃないかとアドバイスしました。そしてリンゴが歌うOnly Youは大ヒットし、全米No.1となりました。その同じアレンジでジョンが歌っている。そうか、こうやってリンゴにアドバイスしたんだ。Grow Old With Meまでくると、もう液晶画面が見えなくなります。調べてみると、この曲はジョージ・マーチンが最後の仕事としてプロデュースしたとのこと。ジョンはこの曲を結婚式で流れるような曲にしたいと言っていたそうです。まさに、そのとおりの美しい曲となりました。

もしあなたがジョン・レノンを始めて聴くのであれば、このアルバムはお勧めではありません。まずはジョンの他のアルバムをお聴きになった方がいいかと思います。その上でこのアルバムに戻ると・・・涙がでてきます。

YouTubeの動画はこちらです。一緒に演奏しているのはチープ・トリックです。



ついでにリンゴのOnly Youです。


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by shigepianoman2 | 2008-09-22 22:02 | Rock