We Will Meet Again
2007年 07月 31日
写真と音楽のシリーズ、よさそうですね。今後も時々アップしたいと思います。
We will meet againは以前の記事でも少し書きました。とてもシンプルで美しいメロディとワルツのリズムが印象的な曲です。特に「We must believe in spring」に収録されたWe will meet againは最高です。エバンスのリリカルなピアノがいつにもまして美しく、心に染み入ります。ゴメスのベースが自然にすぅーっと入ってくるところはいつ聴いてもぞくっとします。
この曲が「You must believe in spring」というタイトルのアルバムに入っていることは、エバンスが当時絶望的な状況にあったことを思うと、いろいろと考えさせます。mustというのはかなり強い言葉です。そんな状況でも春を信じるしかないんだという悲壮な叫びが聞こえてくるような気がします。人はやはりほんの少しでも希望、いや希望という言葉はきれいすぎますね。この世に少しでもひっかかるものがないと生きていけないのでしょうね。
ビル・エバンス追悼のためのトリビュートアルバムはいくつか出ていますが、マッコイ・タイナーはそのなかのひとつでこの曲を演奏しています。激しく、大波のように押し寄せる音、エバンスのそれとは対照的です。エバンスが心に秘めていた激情をみんなに知ってもらいたい・・・そんなマッコイの悲痛な願いがあるかのようです。
この写真はそんな人の生と死に対する思いをこめて撮影したものです。枯れた花や葉は死の象徴でもありますが、そこには来るべき春への希望もあります。この記事を書くことで、一年四ヶ月を経て、やっとこの写真の完成した姿をみなさんにお見せすることができましたね(笑)。
元記事はこちらです。
by shigepianoman2
| 2007-07-31 23:16
| Jazz